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会計と税務の基礎知識
決算書の見方 その4
損益計算書

決算書の見方となると簿記の話になってしまうのですが、中小企業の経営者向けに、私が初めてお会いする会社の決算書を見るときに、(税務目線ではなく)会計士目線で追っている項目を、非常に簡単ですが何点か記載しておきます。自社の決算書について普段からきちんとしておくと、銀行対策として有用かもしれません。


左が資産の部、右が負債の部と純資産の部です。資産の部と負債の部は流動と固定に分かれます。流動資産と流動負債は営業債権債務なので、まず、ここを見ます。流動資産が流動負債より大きければ、とりあえず安心です。逆に流動負債の方が大きければ財務安全性には心配があります。


流動資産の内容をみます。流動資産が大きくても実在しなかったり架空だったりする場合があるからです。現預金にはウソはないだろうという前提で、まず売掛金です。売掛金は回収できないものが計上されたままだったり過去に粉飾した架空の売掛金だったりする可能性もあります。PLの売上金額と比較してみます。年間売上金額の何か月分もたまっている場合は注意が必要ですね。同様に棚卸資産についても不良化していたり毀損して売れないものがそのまま計上されていたりします。これはPLの仕入金額をみます。売掛金の場合と同様に、年間の仕入金額の何か月分も計上されている場合は、どうしてこんなに在庫があるのという話になります。


会社によっては、いろいろな勘定科目があるので一概にはいえませんが仮払金は注意です。中小企業の場合は、現預金残高の不一致、経費にできない支出など仮払金で処理されていることが多々あります。また、代表者が頻繁に会社からお金を引き出しており結構な金額が残高として計上されているケースもあります。仮払金の清算状況で、会社の経理レベル、代表者の経営姿勢がわかるケースもあります。「その他資産」のような勘定科目でまとめている場合は、実際には経費処理できない支出のゴミ箱化しているケースがあります。